また、台北市郊外の北投温泉は、戦前から泉質もいい温泉どころとして有名。合わせて廻りたいおすすめスポットです。
淡水河で台北と繋がる海の玄関口「淡水」

多くの商船も、淡水に入港後、さらに淡水河を上っていき、途中、関渡の関門でチェックを受けた後、多くは台北市街の大稲埕(現在の迪化街)へ、また一部は台北北側の基隆河にも入り、多くの荷を運んでいました。
今でこそ陸上輸送の方が早くなりましたが、台北はこの二つの河によって発展した街といえるでしょう。
不定期ですが、週末を中心に、大稲埕-関渡-淡水-漁人埠頭へと遊覧船も出ています(冬季および乗船人数が少ない場合には運休)。10名以上で事前予約すれば運航されます。



【淡水】諸外国との歴史を刻む「紅毛城」

16世紀以降、ヨーロッパ諸国がアジアへの交易を目指す中、台湾へも進出してきました。台南に拠点を築いたオランダに対し、北部の淡水に拠点を築いたのがスペイン。1628年、セント・ドミニカ城(聖多明哥城)が建設されました。
その後、オランダの手に渡り、全面改修、アントニー要塞(安東尼堡)と名付けられますが、漢人はオランダ人を「紅毛」と読んでいたことから、「紅毛城」と呼ばれるようになりました。
1662年、鄭成功はオランダ勢力を台湾より駆逐すると、一時は廃墟と化しますが、清朝が仏英との戦争に敗れ、イギリスの管理下に置かれるようになります。その後も、日本、オーストラリア、アメリカなどの管轄に置かれていきますが、1980年になって台湾政府に返還されました。
同じく城内に建設された旧イギリス領事館(下)。アンティークな家具類が揃い、当時の雰囲気を醸し出しています。



淡水のおすすめ テラスから淡水が一望できる高台のレストラン

写真のお店は、四川料理。100年以上の歴史がある赤レンガの建物です。

戦前から知られる台湾屈指の名湯 北投温泉

台北市郊外の北投区にあり、台北市街地から車で30分ほどの距離にありますので、観光ついでに周ることもできます。(新北投温泉とも呼ばれます。)
温泉を発見したのはドイツ人らしいですが、最初に温泉宿として開いたのは、やはり日本人。

上の写真は、撮影の都合上(!?)、水着を着て入るタイプの温泉(春天酒店)ですが、日本の有名温泉旅館、加賀屋も進出しており、日本の温泉旅館式のスタイルでも楽しめます。日帰り入浴も、もちろん可能です。