澎湖(ポンフー)

台湾屈指の離島リゾート・澎湖(ポンフー)

台湾離島 澎湖(ポンフー) 嘉義県の西沖合にある澎湖(ポンフー)諸島。
 大小約90の島々と珊瑚礁からなり、その中心が澎湖島(馬公市)です。
 台北・松山空港から、澎湖島の馬公空港までは、国内線で約45~50分。プロペラ機が多いです。高雄や台中、嘉義などからも飛んでいますが、台湾内では夏場の国内リゾートとして人気があり、取りづらくなりますので注意が必要です。

澎湖 菜園漁業エリア 漢民族による開拓は歴史的にも古く、史蹟や古民宅も残り、玄武岩が織りなす島の景色、 綺麗な海に魚介類など、見どころ、魅力が多くあります。

 澎湖島と中屯島、白沙島、漁翁島(西嶼)の4島は湾状に囲むように橋で結ばれており、行き来が容易になっています。
(写真:台湾観光局/台湾観光協会)
※離島地域のため、天候によっては航空機・船便が欠航する可能性もあります。ご旅行の計画の際には、ご留意ください。

澎湖島(馬公市・湖西郷)

 福建と台湾本島の間に位置する澎湖は、漢民族による台湾史の上でも最も古くから作られた街。中心である澎湖島では、台湾最古の廟と言われる天后宮を中心に名残を残しています。

台湾で最も古い「澎湖天后宮(媽祖廟)」

澎湖天后宮 海で暮らす澎湖の人々にとって、海の女神である媽祖は特別な存在。大陸から渡ってきた福建沿海の漁民は航海の守護神として、媽祖廟を立てました。
 中でも澎湖天后宮は、明の時代の1592年に創建された廟で、台湾全体でも最も古い媽祖廟です。1922年に再建されています。
 元々は「媽祖宮」、略して「媽宮(マーコン)」と呼ばれており、「馬公(マーコン)」の由来になっています。
Photo By peellden[GFDL, CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

山水沙灘(山水ビーチ)

山水ビーチ 澎湖島の中で美しいビーチの1つ。澎湖島の各所に、こうしたビーチがあります。ただ山水ビーチのように南側の海に面した海水浴場では、7~8月になるとクラゲが出やすいので注意が必要です。
 やはり南国の離島に来たからには、冬でも海辺で風景を楽しみたいところ。冬場海岸線では、緑の海藻に覆われる地帯もあり、不思議な光景を描き出されます。(写真:台湾観光局/台湾観光協会)

玄武岩と波のハーモニー「風櫃」

風櫃 澎湖島の南側で飛び出すように突き出ている風櫃半島の端に位置しています。このあたりは古い漁村で、波しぶきや波の音が名物です。
 柱状の玄武岩が波で浸食してできた珍しい形状の磯で、波が岩にぶつかると雷のように音を鳴らします。 潮と波の条件によっては、岩の隙間から吹き出す、波しぶきを見ることができます。
(写真:台湾観光局/台湾観光協会)

海の底を歩いて渡る「奎壁山地質公園」【湖西郷】

奎壁山と赤嶼 澎湖島の東側が湖西郷。その北側、北寮村にあるのが奎壁山と赤嶼です。
 満潮時に赤嶼は海で隔てられ、離れ小島になっていますが、トンボロ現象によって、干潮時には海に道が現れ、赤嶼へと歩いて渡ることができます(摩西分海)。
 
Photo By Msnhinet8jp [CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

白沙島・漁翁島(西嶼)

サボテンアイス

澎湖名物サボテンアイス 澎湖名物の1つが紅色のサボテンアイス。
 一時、オランダが占拠した時代に、サボテンを持込み、澎湖のあちこちにサボテンが生息しています。
 最初にサボテンを使ったアイスを売り出したのが、白沙島にある「易家」。その他にも澎湖島内には、サボテンアイスにかき氷、ジュースも販売されています。ぜひ、ご賞味あれ。
(写真:台湾観光局/台湾観光協会)

白沙島から漁翁島にかかる澎湖跨海大橋

澎湖跨海大橋 全長2600m。白沙島と漁翁島を結ぶのが跨海大橋。
 この2つの島の間は、諸島内でも特に海流の激しい海峡で、特に冬場は船で渡るのも困難。この橋があるかないかでは、観光ばかりではなく、地元住民にとっても大きな違いなのです。
 橋の上は駐停車禁止。少し距離はありますが、天気のいい日には歩いて渡るのもいいかもしれません。
(写真:台湾観光局/台湾観光協会)

大菓葉柱状玄武岩(西嶼郷)

大菓葉柱状玄武岩 澎湖諸島一帯の特徴の1つが柱状の玄武岩。
 溶岩が冷やされ、凝縮される際に、柱状にひび割れする現象で、玄武岩では六角形になります。
 澎湖諸島で柱状玄武岩といえば、船で行く離れ小島の桶盤嶼が有名でしたが、大菓葉であれば馬公から車で気軽に行けることから、最近では、こちらの人気が高まっています。
(写真:台湾観光局/台湾観光協会)

二崁傳統聚落(西嶼郷)

二崁傳統聚落 西嶼郷の二崁村には、澎湖の伝統家屋集落が残っています。
 この集落は、元々、明の時代に澎湖に渡り住んできた陳延益氏が開拓した場所で、どの家も陳さん。
 サンゴを積んで乾燥した塀や、朱色の瓦屋根。中を見学できる「陳家古厝」もあります。
(写真:台湾観光局/台湾観光協会)


望安嶼・七美嶼

 望安嶼、七美嶼 は澎湖島の南にある離島。高雄から飛行機も飛んでいますが、通常は、澎湖島から船で行く現地ツアーでの観光となります。ただ船酔いに注意が必要で、冬場は風が強いです。

古くからの集落が残る中社古厝(望安嶼)

中社古厝(望安嶼) 古くは清の時代以前からの伝統的な旧宅の集落がほぼ完全な形で残っている貴重なもので、50家屋程が連なり、一部の住居にはいまも人が住んでいます。
 元々は「花宅」と呼ばれていましたが、1971年に元総統・蒋経国によって「中社」と改められました。
 かつて台湾では一般的だった前庭を囲むように「コ」の字型をした三合院住宅が並んでいます。
(写真:台湾観光局/台湾観光協会)

捕らえたら離さない!?「雙心石滬」(七美嶼)

雙心石滬(七美嶼) 石滬は魚を取るための人工の罠。満潮時に入り込んだ魚が、干潮時に出られなくなるように作られています。澎湖諸島には数々の石滬がありますが、七美嶼にある石滬は、ダブルハート!
 きれいな海と風景とも合わさって、話題を呼び、恋人たちにも人気の観光スポットとなっています。
(写真:台湾観光局/台湾観光協会)