日本統治時代の名残もあってか、九份、十分などでは、どこか昭和の懐かしいにおいが漂っています。
昭和の香り漂うレトロな街「九份」

昔の言い伝えでは、ここには9人しか住んでおらず、いつも「九人分」を頼み、「九人で分けていた」ことから「九份」となったと言われる寒村でした。しかし、19世紀末に金の採掘で注目を浴びることになり、日本統治時代に最盛期を迎え、当時の料理店などの建物が多数残されています。
夕方になると提灯が灯され、「千と千尋」の雰囲気が増しますが、狭い階段に観光客が集中して大混雑…。もし静かに景観を楽しむなら、空いている時間帯、午前中もおすすめ。お茶屋さんでお茶を楽しみつつ、天気が良ければ、基隆の海まで望むこともできます。


九份老街と名物のタロイモ
お茶屋さんや提灯の並ぶ階段へ行く手前にはローカルな老街があります。タロイモ団子を使ったスィーツ「芋圓」は名物の1つです。白玉よりも柔らかく、モッチモチです。

天まで届け!「十分」の天燈あげ

普段も観光客向けに、天燈上げができるようになっており、地元台湾の観光客にも人気のスポット。天燈は1.5m程の気球状のランタンで、下の火種に火をつけて飛ばします。
しかし、よく見ると、線路の上…!?
線路のすぐ両脇にはお店や家が立ち並んでいます。

かつては炭鉱として栄えた十分。現在、炭鉱は閉山されていますが、昔ながらの面影を残し、平渓線も、1992年に観光路線として運行されるようになりました。ローカルな鉄道の旅が楽しめます。
「平渓天燈祭」は旧正月15日に開催。

なお天燈上げ体験のみは、天候さえ良ければ、平渓の「十分」にて可能です。

自然が生み出した不思議な景観 「野柳地質公園」


これも自然界の産物。ちょっと風変わりなアートをお楽しみいただけます。