【江原道】雪岳山散策と束草・襄陽

自然豊かな江原道の雪岳山散策と束草・襄陽 

おすすめ韓国 雪岳山と束草・ヤンヤン  雪岳山(雪嶽山・ソラクサン)は、花崗岩で切り立った峰が連なる山。韓国らしい山々の風景が楽しめます。
 上に登るには本格登山になりますが、束草(ソクチョ)側にある公園入り口にはロープウェイがあり、四季折々の景色や眺望を気軽に楽しめます。秋の紅葉シーズンもおすすめです。
 また束草の南には、松茸で有名な襄陽(ヤンヤン)もあります。

自然豊かな韓国北東部 江原道と雪岳山 

江原道 雪岳山の位置 ソウルから東へ、車で約3時間。
 雪岳山(ソラクサン)は、江原道(カンウォンド)にあり、港町の束草(ソクチョ)、松茸で有名な襄陽(ヤンヤン)、北朝鮮に面した高城(コソン)郡、インジェ郡にまたがって、国立公園となっております。
 最高峰は大青峰で標高1,708m。済州島の漢拏山、全羅南道の智異山に次ぐ、韓国第三の山になります。

●ロープウェイで気軽に雪岳山を散策。

雪岳山のロープウェイ(ケーブルカー)  束草側にある入り口的な雪岳小公園には、雪岳ロープウェイがあり、気軽に雪岳山の魅力を味わうことができます。
 ロープウェイからは権金城一帯の奇岩絶壁や小公園一帯、蔚山岩などが一望できます。
 ロープウェイから降りて、さらに20~30分程登って行くと権金城(標高 1,200m)に到着します。ここからは外雪岳を一望することが出来ます。(写真:2014年7月 E.M様ご提供)
※ロープウェイは天候条件により運休する場合があります。また、紅葉シーズンは非常に混み合いますので、ご了承ください。

雪岳山国立公園 小公園
これはまだ下からの眺めです。韓国らしい切り立った岩山が連なっています。

ロープウェイ(ケーブルカー)に乗車
いざロープウェイへ。夕方ですが、結構にぎわっていました。

ロープウェイ(ケーブルカー)からの眺め
ロープウェイの中から。この位置から眺めは、ロープウェイならではです。

岩が切り立つ雪岳山からの眺望
ロープウェイを上がったところ。韓国らしい切り立った岩山が圧巻です。

山々の合間から束草の海も見える
山々の合間から、遠方に束草の海も見えます。

展望台から歩いて権金城への道雪岳山の散策道
さらに権金城まで登っていくこともできます。
このあたりは岩場で滑らないように整備されていますが、山頂付近は完全な岩場です。

雪岳山近辺その他の見どころ、食べどころ


■ 雪岳山と対照的な束草の海

束草の海 雪岳山のお膝元である束草(ソクチョ)。
 雪岳山の切り立った岩山とはまるで対称的に、水平線の美しい東海(日本海)の海が広がり、夏には海水浴客で賑わいます。初日の出のスポットとしても有名の場所です。
 海の幸を使った海鮮料理も美味しいですが、また朝鮮戦争の際、北朝鮮側から逃げてきた人々が住むアバイ村があり、独特の以北式(北朝鮮式)料理も定着しています。

■北からの避難民の思い出の味「オジンオスンデ」

 スンデと言えば、腸詰(アバイスンデ)が主流ですが、束草には、また違うスンデ「オジンオスンデ(イカの詰め物)」があります。

束草名物アバイスンデとオジンオスンデ オジンオスンデは、かつて朝鮮戦争の際、現在の北朝鮮の咸境道から逃げてきた避難民が、南北分断によって帰ることができなくなり、故郷を懐かしんで作られた料理。
 咸境道では、内臓を取ったスケトウダラに詰め物をした「トンシミ」という料理が食べられていました。しかし、束草ではスケトウダラが高価であったため、代わりに束草でよく獲れるイカを使って作ったのが、この「オジンオスンデ」なのです。

 肉厚のイカの中に、もち米、豚のひき肉、ニンジン、青唐辛子、ニンニク、玉ネギ、ゴマの葉など(お店によって異なります)が詰まっており、かなりのボリューム感。蒸したり、卵に絡めて焼いたりして食べます。
 咸境道出身者が集まっている「アバイ村」のお店などで食べられます。

 また、通常のアバイスンデも、他の地方で見られるものよりも大振りで立派。これが本場のスンデ。スンデ好きは、ぜひアバイスンデも、お試しください。

■襄陽(ヤンヤン) マツタケ祭り

ヤンヤンの松茸 韓国で松茸と言えば、襄陽(ヤンヤン)。束草のすぐ南にあります。
 毎年、9月末~10月初旬には「マツタケ祭り」が催され、山の中に立ち入りることも許されます。
 自然を楽しみながら天然のマツタケの生態を観察し、実際にマツタケを採ってみる体験や、様々なマツタケを使った料理の試食もすることができるお祭りです。