旅行会社の社員旅行

2015年1月23日~26日ソウル3日間 にこまるツアー(東京都)

これが旅行会社の社員旅行!

旅行会社の社員旅行 にこまる自ら、いってきちゃいました社員旅行!
…自作自演?(^_^;) (笑)
 いえいえ。やっぱり、旅行会社自らも旅行しないとですよね?
 金曜の夜、仕事を終え、大急ぎで羽田へ。金土日と、視察もかねて、食べまくり、時に学び、でも思いっきり、フルに楽しんできました(^^)
 同時に計画された現地手配会社やガイドさんたちとの親睦会でも、大いに盛り上がりました。 

今回の社員旅行は、金曜夜羽田発の2泊3日。

 仕事を終え、即、山手線に乗り、羽田へ。時間をフルに活用し、視察もかねた観光と食事、現地との親睦会も行なってきましたー(^^)

●1日目 1/23(金) 夜、ソウルへ。早速、カムジャタンを

カムジャタン 今回は、金曜夜発の全日空で羽田からソウルへ。ギリギリまで仕事をし、駆け込みました(笑)
 現地に到着した後、早速、1回目の夕食へ…といっても、夜中の12時過ぎ。夕食と言うより、夜食ですね(^_^;)。カムジャタン(豚背骨肉とジャガイモ鍋)を食べに行きました。
 豚背骨は周りの肉も残した状態でガッツリ入っています(^^)
 この背骨の部位は、日本では食べる習慣がなく、肉を残さずそぎ落としてしまいます。なので、韓国でないと、いい味は出せないのです。
鍋の閉めのラーメン 男性的には、ジャガイモが、もう少し欲しいなーというところだったので、追加注文。
 最後の締めは、ラーメンと炒飯!スープを味わうならラーメンが最適。鍋の旨味のみ味わうなら、炒飯でしょうか?
 時に、夜中の1時半…(^_^;)
 でも、しっかり両方、いただいちゃいました(笑)

●2日目 1/24(土) 日中、水原華城、韓国民俗村をじっくり観光

伝統弓体験 2日目は、世界遺産である水原華城と、近くの韓国民俗村へ。
 水原華城自体は、メンバーの半分以上、添乗なり、視察なりで、来たことがあるのですが、お客様と同様に、ガイドさんの説明付きで観光するのは、実ははじめて。
 まずは伝統的な伽耶弓の体験が行なわれていたので、体験を。
 自分で狙いを定めても、なかなか当たらないのですが、体験コーナーの人が「もう少し上」「ちょっと左」「肘を上げて」などと、アドバイスしてもらうと見事的中。不思議なものです。

水原華城 水原華城は、日本のようなお城ではなく、城壁で周囲を囲んだ町です。周囲5.4kmあり、全部を歩いて回ると時間がかかりすぎるため、東側の蒼龍門から北側の華虹門まで歩いて散策。外敵に備え、様々な工夫が施されています。
 この水原を築いたのは、朝鮮王朝後期の1794年に、ドラマ「イ・サン」でもお馴染みの第22代王・正祖。話によれば、建設には、しっかり賃金や休暇も与えていたようで、堅固な城壁が完成しました。

カボジョンの水原カルビ 水原では、名物水原カルビで有名なカボジョンで、牛カルビと、カルビタン(カルビのスープ)を。
 このカルビタンが、絶品!一人一つずつ頼みましたが、これだけでお腹いっぱいになってしまう程、カルビ肉の塊がゴロゴロ。
 カルビは、味付きを頼んでみましたが、個人的には、やはり生カルビ(味付けなし)がいいかな。。。(^_^;)。韓国の味付き(ヤンニョム)は、甘いことが多いです。

韓国民俗村 昼食後は、水原の近く、龍仁市の韓国民俗村へ。
 日曜ということもあって、地元韓国の子供連れを中心に大変にぎわっていました。
 園内では、庶民の藁ぶき屋根の住居群の中に、上流階級の両班(ヤンバン)の瓦屋根の邸宅が建てられ、朝鮮時代の生活文化が紹介されています。中には牢屋なんていうのも…(^_^;)
 また馬上武芸の公演を鑑賞。他にも、農楽や綱渡りなどの公演が行われています。

 夜は、現地手配会社との親睦会

 ソウルに戻り、明洞をぶらついたあと、現地の手配会社との親睦会へ。

アグチム 海鮮鍋、アグチム(アンコウ)、イイダコ炒め…などの海鮮系の韓国料理を。当然、お酒も半端なく、飲みまくりの大賑わい(^_^;)
 話は、盛り上がり、独島竹島問題、それぞれの国のリーダーや政府について語り合う場面も。喧嘩になりそうな話題ですが、そこは仲間同士。相手を悪く言うのではなく、お互いの国の事情、文化、しがらみを理解しながら話し合えるとき、決して喧嘩にはなりません(^^)

 日本人と韓国人は、似ているようで、当然、違いがあります。
 韓国人は、少々オーバー気味に自己主張していく大陸文化ですし、日本人は、自己主張は控え、相手を察するのが礼儀の文化。そういった様々な「違い」を理解していくことなんですよね。
韓国現地手配会社の面々と
 それは仕事の上でも、同じです。逆に似ているから、同じ感覚だと思い込むと、ミスコミュニケーションや、誤解を招くこともあります。
 今、政治の上では日韓関係は冷えていますが、食べて、飲んで、語り合い、お互いにがんばろうと励まし合うことができました。

●3日目 1/25(日) まずは、まじめに、青瓦台サランチェ観光。

フゴック 最終日は、観光もしながらですが、本当に食べ歩きました(^^)
 まずは朝食に、プゴック(干し鱈のスープ)を。
 ニュー国際ホテル近くの人気店で、干し鱈から出るダシが、ほんとうに、おいしい!酔い覚ましの効果もあります。
 日曜朝でも、韓国人でにぎわっています。わが社の人間も、ソウルへ来るたびに訪れるお店。言うなれば、全員リピーターです(笑)。
 
青瓦台サランチェ 朝食後は、青瓦台(大統領官邸)近くにある「青瓦台サランチェ」へ。
青瓦台サランチェ 1階は、韓国食文化の案内、2階は韓国歴代大統領が紹介されています。館内は、参観者が楽しめるような工夫もなされています。

 日本人からすると、韓国も日本と同じような国、同じ政治体系と思いがちではないでしょうか…。実際には、まるで違います。

歴代大統領の系譜 ここで、ちょっと韓国の現代史をお勉強…。
 ポツダム宣言受諾により、日本が撤退することになった朝鮮半島では、民族独自の「朝鮮人民共和国」の建国が宣言されるものの、米ソの介入によって南北に分断。
 南の韓国では、南単独の選挙に反対する声も多くある中、李承晩が初代大統領として選ばれます。間もなく、ソビエトが信託統治していた北側も、朝鮮民主主義人民共和国として建国を宣言。
 お互いに「朝鮮半島を日本から独立させたのは自国」であり、「自国こそ朝鮮半島唯一の正統的な国家」と主張し合うようになったのです。

SPの張りぼて 間もなく、北と南、同じ民族が戦いあう朝鮮戦争が勃発。
 元々は1つの国にできてしまった二つの国。
 李承晩は、権力を集中させて三期連続大統領となり、徹底した反共、排日、言論統制を行ない、反対勢力は弾圧されました。これらは、もちろん「北」を意識してのことです。

 そんな中、日韓の国交が回復したのは、1955年、第5代~9代と大統領を歴任した朴正煕の時。現朴槿恵大統領のお父さんです。
朴槿恵大統領と記念撮影? 反発する勢力も起きましたが、朝鮮戦争で疲弊し、共産圏の北朝鮮、中国に面した韓国にとって、日本に活路を見出すべく、大統領の一存で強硬されました。以後、韓国は著しく経済的な発展を遂げます(「漢江の奇跡」)。
 この間にも軍事的なクーデターや戒厳令、民主化運動、言論統制と弾圧、大統領の暗殺など、韓国内は動乱の時代が続いていました。

 実に、韓国の民主化宣言がなされたのは1987年、第13代となる盧泰愚大統領の時のこと。ソウルオリンピック目前とした頃です。
 さらに日本の大衆文化が解禁され始めたのは、1998年、第15代・金大中大統領の来日後のことでした。

青瓦台前でハートマーク 近くても違う国、それが韓国です。
 国内でも思想的な右と左、民族的にも北と南に分かれ、厳しい弾圧、悲しみと共に、複雑な感情が入り組んでいるのが韓国なのです。こうした国の背景から理解していく必要があることを実感させられました。

 日韓国交正常化50周年を迎える今年、旅行を通じて、日韓が少しでも理解しあえるように、がんばろうと誓い合うひと時でした。 

 さあ、ソウル市内食べ歩き!

 さあ、ここから、脅威の食べ歩きスタートです。
通仁市場でトッポッキ まずは景福宮の西側にある通仁市場へ。ここは南大門、東大門市場とは違い、地元密着の小さな商店街のような市場です。
 ここで珍しい昔ながらのトッポッキも発見!
 今は、甘辛くしたトロトロのタレに絡めているのが主流ですが、下味をつけた餅にトウガラシ粉をまぶしたようなもの。店先で、ごま油で炒めてくれます。癖もなく、おいしいスンデと一緒に、いただきました(^^)

土俗村の参鶏湯 続けて、超有名な人気店、土俗村の参鶏湯を。
 12時前に行ったのですが、相変わらず、混んでいて、かろうじて並ばずに座れたのですが、平日のお昼時なら行列ができます。
 久々に食べましたが、箸で骨からすぐに取れる肉のやわらかさ、濃厚なスープ、王者は変わらず健在(^^)
 みな食べたことがあるので、ここでは少な目に、シェアしていただきました。

三清洞でホットック 腹ごなしに三清洞を散策。おしゃれなお店が並ぶ女性に人気な町。そん中、女子組の中から、ホットックが食べたいという声が。。。
 ホットックとは、シナモンシュガーの入った揚げパン。庶民的なおやつですね。
 三清洞にはないよ~と話していたところ、北村方面に向かう路地のところに、あっちゃいました。。。。(^_^;)
 腹ごなしで来たはずが、みんなでホットックをいただきです(笑)

牛サムギョプサルとテンジャンチゲ 続けて、本日2回目!?となる昼食。
 初めて食べる「牛サムギョプサル」の試食です。
 とはいえ、お腹は空いていません(笑)。少な目の注文…(^_^;)
 牛ばら肉の焼き肉ですが、サムギョプサルのように、野菜に包んで食べます。また、このお店では、同じばら肉を使ったテンジャン(味噌)チゲが評判ということで合わせて注文。濃厚な味わいで、とってもおいしい!ランチに軽く焼肉と味噌チゲでもいいかもです(^^)

鴨肉の焼き肉 最後、金浦空港近くにある、鴨肉の焼き肉屋さんへ。
 ここが実は、今回、一番の期待の店。鴨の生肉を焼いて食べられる、ちょっと珍しいお店です。牛や豚のように油もしつこくなく、鶏肉ほどあっさりした味でもなく、適度な歯ごたえと、旨味があって絶品!(^^)
 満腹であるはずなのに、ついつい箸が進んじゃいます。
 よくある燻製にした鴨肉もありますが、生を焼いた方がやっぱり美味しいかったです。

金浦空港にて 朝食から軽食もあわせて5食+おやつを制覇し、金浦空港へ。
 さすがに食べすぎで動けなくなる者もいましたが、まあ、大体、視察の時には、こんなもんです(笑)。食べまくりで、うまいもの探しに励んでいます。(^_^;)
 実質2日の韓国滞在でしたが、観光、食事と、充実した韓国旅行を満喫してきました。この体験を元に、またまた楽しい韓国旅行の手配にも生かしていきたいと思っています(^^)

にこまるのコメント

 みなさま、旅行会社の社員旅行、いかがでしたでしょうか…?(^_^;)
 欲張り過ぎの食べ過ぎツアーは、おすすめできません(笑)…が、普段から、こうした視察からネタを拾い出して、最適なコースや、食事をご提案しています(^^)

 時に、ぶっちゃけ現在の日韓関係、国同士は、お世辞にもよくないこの時期ですが、これは計算も裏もある「政治」上での話。日本人も韓国人も、両国の一部政治家の言動や、マスコミ報道によって煽られてしまっている節もあると思います。
 実際に韓国人の日本人の評価は、決して悪いばかりではありません。少なくともガイドさんや、手配会社の人間はそうです。

 近くても、違う国、それが韓国です。
 日本にも韓国にも違う文化、個性があり、いいところも、わるいところもあって、当然なんですよね。
 今、こういう時期だからこそ、ぜひご自身の目や耳で、隣国韓国について、少しでも知り、また人と人で交流を深めてみていただければと願っています(^^)。