ソウルの国立中央博物館が所有する韓国国宝78号の金銅半跏思惟像が、修復、保存処理作業を終え、2017年6月14日より常設展示が再開されることになりました。

金剛半跏思惟像(韓国国立中央博物館蔵)
左足を台座からおろし、右足を左ひざの上に乗せ、右手の指を頬にあてながら、思いにふける半跏思惟像。
韓国国宝78号の半跏思惟像(6世紀)と、奈良・中宮寺所蔵の木造半跏思惟像(飛鳥時代・7世紀)は、姿の類似性から日韓の文化的繋がりを示す1つとして、かねてから注目を浴びていました。
2016年には、日韓国交正常化50周年記念として、韓国・ソウル中央博物館と東京国立博物館において特別展が開かれ、初めて両像を並べた形で展示され、話題になりました。
ところが2017年3月頃に韓国国宝78号の半跏思惟像の宝冠や右肩などに亀裂が見つかり、修復が行われていたようです。