[話題] 「朝鮮通信使」世界記憶遺産申請に向け、日韓で共同作業進む

 朝鮮王朝が、日本に派遣していた「朝鮮通信使」のユネスコ世界記憶(記録)遺産登録申請に向け、日韓での共同作業が進められています。
 日韓両国の登録推進委員会の予定では、2016年1月末日本の対馬で共同登録調印式を行ったのち、3月中に登録申請書をユネスコに提出される見込み。

 歴史解釈では何かと対立も多い日韓両国。
 実際、今回の委員会でも、朝鮮通信使の派遣が中断される要因となった「豊臣秀吉の朝鮮出兵」に対して見解の違いはあったようです。しかしながら、学者同士、対立してしまうのではなく、「誠信交隣」の精神をもって、互いの違いを認識し、お互いに納得できるように進められてきたと言います。

「誠信交隣」とは、日朝の関係を繋いだ対馬藩の外交官であり儒学者の雨森芳州が掲げたモットー。「互いに欺かず、争わず、真実をもって交わるべきだ」という意味。今回の委員会でも、その精神が生きたようです。

 古くは室町時代から江戸時代にかけて日本を訪れた朝鮮通信使。現代にあっても日韓友好の礎となってくれるでしょうか。 
 

2015年12月7日 | カテゴリー : 話題 | 投稿者 : nikomaru