2015年10月11日、ソウルから東京まで自転車で走る「新朝鮮通信使」が、朝鮮王朝の正宮だったソウルの景福宮を出発しました。
これは日韓国交正常化50周年を記念して行なわれている「両輪で走る新朝鮮通信使」というイベントで、両国の交流や友情を深めるのが目的。日韓から25人ずつ、計50人が参加し、かつて李氏朝鮮王朝が徳川幕府に送っていた朝鮮通信使の足跡を辿りつつ、自転車で東京を目指します。
ソウルを出発した一行は、韓国を縦断して17日に釜山に到着。19日に対馬、20日に北九州から下関に入り、11月1日に東京・都庁にゴールする予定です。
通信使ゆかりの各所では交流イベントが行われ、参加者には、韓国の子供たちから、日本の子供たちへの手紙も拓されています。
朝鮮通信使は朝鮮王朝が日本に送った使節で、古くは室町時代から行なわれていました。本格的には豊臣秀吉の朝鮮出兵によって断絶していた朝鮮との関係を徳川幕府が回復させるに当たり、対馬藩が間に入る形で、再開されました。通信使一行は訪れた各地で友好を深めたといわれています。