宮崎県美郷町南郷区と木城町では、1300年前に滅亡した百済の王族が亡命してきたという伝説があり、それに基づく「師走まつり」が行なわれています。
そのお祭りで行われる舞踊や行事が公演用にまとめられ、日韓国交正常化50周年の交流行事として、2015年10月に百済の都のあった公州、扶余、ならびにソウルの国立劇場ハヌル劇場で上演されます。
伝説では、百済滅亡後に逃れてきた禎嘉王(ていかおう)と、長男の福智王(ふくちおう)、次男の華智王(かちおう)は、離れ離れとなって九州に漂着し、禎嘉王と華智王が南郷に、福智王は木城町の比木に辿りついたと言われています。
その後しばらくして、禎嘉王が追手に襲撃された際、福智王が援軍を引き連れ再会を果たしますが、戦死してしまいました。
「師走祭り」では、別々の神社に祭られている王族の父子が年に一度の再会を果たす内容で、美郷町では毎年3日間をかけて祭りを行っています。
10月1日に韓国・忠清南道扶余の定林寺址、2日は公州の錦江新官公園にて、4日はソウル国立劇場KBハヌル劇場で行われます。それぞれ入場無料ですが、ソウル公演は予約が必要とのこと。
12月には東京でも公演される予定です。