[映画] 少数民族を題材にした台湾映画「太陽の子」。9月に東京、神奈川、静岡で上映会。

 2015年公開の台湾映画「太陽の子」(原題:太陽的孩子)。

 台北でテレビ局の記者として働いていた少数民族アミ族の主人公パナイ(アミ族の言葉で「稲穂」の意)が、父親の見舞いに訪れた故郷の台湾東部・花蓮で、大型ホテル建設計画により、ふるさとの村の棚田が危機に陥っていることを知る。
 それまで漢字名を使っていたパナイでしたが、仕事を辞めて故郷に戻り、先祖伝来の土地で伝統の稲作を復活させようと奔走。 果たして、パナイは「稲穂」を取り戻すことができるのか―

 家族や故郷、また少数民族について考えさせる映画として話題となった作品で、2015年の台湾の映画賞「金馬奨」では3部門にノミネートされ、最優秀主題歌賞を受賞しています。

 日本では、これまでにも東京で二度、山形で一度、行なわれていますが、いずれもジャーナリストの野嶋 剛さんらによって行なわれており、この先、配給会社によって日本の映画館で上映されることを目指しているようです。今回の上映会では、主役のアロ・カリティン・パチラルさんや、野嶋剛さんによるトークショーも予定されています。

9/10 東京・杉並区「まるごと台湾フェア2016」特別上映会
9/11 静岡・サールナートホール「太陽の子」上映会
9/13 神奈川・座間「熊本地震復興支援チャリティー映画会」

くわしくは、>>映画「太陽の子」FaceBookページをご覧ください。

 

2016年8月24日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : nikomaru

[映画] 台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督の青春2作品を期間限定公開

「悲情城市」で有名な台湾の巨匠ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督による青春シリーズ「冬冬の夏休み」(1984年)、「恋恋風塵」(1987年)がデジタル・リマスター版として、2016年5月21日(土)より渋谷ユーロスペースにて2週間限定で公開、その後全国順次公開されます。

 ホウ・シャオシェン監督は、昨年(2015)の第68回カンヌ国際映画祭では、妻夫木聡も出演した「黒衣の刺客」で監督賞を受賞しています。

冬冬の夏休み 恋恋風塵

『冬冬の夏休み』
【STORY】小学校を卒業したトントンは、母が病気で入院したため、妹のティンティンともに夏休みを田舎の祖父の家で過ごすことになる。祖父はとても厳格だったが、トントンは田舎の子供たちとすぐに仲良くなり、毎日思う存分遊んで過ごす。一方、妹ティンティンはなかなか仲間に加えてもらえず、兄たちにいたずらしたりの日々。やがて台北から父が迎えにくる……。

監督:ホウ・シャオシェン 脚本:ジュー・ティエンウェン、ホウ・シャオシェン
原作:ジュー・ティエンウェン
出演:ワン・チークァン、リー・ジュジェン、グー・ジュン、メイ・ファン、ヤン・ドゥチャン
台湾映画/1984年/台湾語/萬賽路影業公司製作/イーストマンカラー/98分/原題:冬冬的假期
©A MARBLE ROAD PRODUCTION, 1984 Taiwan

『恋恋風塵』
【STORY】鉱山の村で幼いころから兄妹のように育った少年ワンと少女ホン。
 台北に出た二人は、夏の里帰りを楽しみにしながら、愛すると感じるよりも深く心で結ばれている。やがてワンのところに兵役の知らせが届く。ホンはワンに毎日手紙を書き続けることを約束し、ワンにも自分の宛名を書いた1000通の封筒を託す……。

監督:ホウ・シャオシェン 脚本:ウー・ニエンジェン、ジュー・ティエンウェン 
出演:ワン・ジンウェン、シン・シューフェン、リー・ティエンルー、リン・ヤン、メイ・ファン
台湾映画/1987年/台湾語/中央電影公司(台北)製作/イーストマンカラー/110分/原題:戀戀風塵
©CENTRAL MOTION PICTURE CORPORATION 1987

『冬冬の夏休み』『恋恋風塵』 公式HP http://tontonrenren.jp/

2016年4月8日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : nikomaru

[映画] 統治時代に台湾で生まれた日本人の映画「灣生回家」が、台湾にて公開。

 

 日本統治時代に台湾で生まれ、引き揚げてきた日本人に焦点を当てた台湾のドキュメンタリー映画「灣生回家」が、本日2015年10月16日より台湾にて公開が始まりました。

 「灣生回家」とは、日本統治時代に台湾で生まれた日本人「湾生」が、故郷・台湾に帰るという意味。  初期の台湾への移民たちは、マラリヤとも戦いながら、土地を開拓。そこで子供も生まれ、病院や学校なども作られていきます。しかし、日本の敗戦により、日本に引き揚げ。多大な苦労の中から再び生活を始めていきました。
 しかし、台湾生まれの子供たちにとって、祖国は日本でも、故郷は台湾。すでに高齢となっていますが、ドキュメンタリーの撮影を通し、台湾へ帰るというもの。家族とともに、当時の様子や家族との生活を振り返りながら、懐かしさと同時に、すでに失われいる存在への悲しみも描かれていきます。観た人の感想の中には、「涙なくしては見れなかった」ともつづられています。

 この映画を企画したのは自身も移民4世にあたる台湾の画家で作家の田中実加(陳宣儒)さん。12年前から自分自身のルーツでもある花蓮の吉安郷で取材を開始。この地域は徳島県からの移民が多く、吉野川にちなんで、吉野村と名付けられていました。以後、200名もの「湾生」たちとその家族を取材してきたとのこと。同名の書籍(中文)も出版されています。

  日本では、来年秋頃の公開が検討されているそうです。

 湾生回家

 

2015年10月16日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : nikomaru

1/24公開「KANO」ゆかりの地 嘉義

2014年2月台湾で公開され大ヒット、日本統治時代、台湾代表として甲子園に出場した嘉義農林(通称:嘉農)野球部の実話を元に描かれた台湾映画「KANO」が、2015年1月24日から日本でも公開されます。

Chiayi_History公開に先立ちまして、「KANO」ゆかりの地、台湾西南部にある「嘉義」をご紹介。

嘉義は日本との関わりが深い土地で、統治時代に台湾五大神社に数えられた嘉義神社の建物が残り、史蹟資料館となっている他、有名な阿里山のタイワンヒノキの林業開発や、映画にも登場する八田與一が設計した農業用ダムなどがあります。

八田與一の名は日本ではあまり知られていませんが、地元台湾では今でも語り継がれていて、毎年行なわれている慰霊祭には、農業関係者を中心に地元台湾人も参列しているほどです。

また「KANO」こと嘉義農林が母体になった嘉義大学には、甲子園に導いた監督近藤兵太郎の銅像も建立されています。

ぜひ映画と合わせて、周っていただきたい地です(^^)

>>>おすすめ台湾「嘉義」


 「KANO~1931海の向こうの甲子園~」2015/1/24日本公開

「KANO」とは、嘉義農林学校の略称である嘉農(日本読みで「かのう」)のこと(現在の国立嘉義大学)。

 当時、台湾代表の常連校と言えば、日本人のみで構成された台北商業野球部。 一方、嘉農野球部は、日本人、台湾人(台湾生まれの漢民族)、台湾の先住民族で構成され、いたって、のんびりムード。その嘉農に赴任してきた近藤兵太郎が監督になり、猛特訓。やがて甲子園進出を目指すようになります。

  守備に長けた日本人、打撃に長けた台湾人、足の速い先住民族の高砂族がうまくかみ合い、1931年、台湾予選大会で台北商業も破り優勝。甲子園出場を果たします。一球たりとも諦めないプレイは観衆の心をつかみ、地元嘉義だけではなく、日本中から声援を受けながら、ついに決勝へ…。

 野球部監督・近藤兵太郎役に永瀬正敏、また烏山頭水庫(ダム)を建設し、嘉義地域の農業に貢献した水利技術者・八田與一役として大沢たかお他、日本人俳優も多数演じております。

 映画「KANO -1931海の向こうの甲子園」日本公式サイトhttp://kano1931.com/

 台湾映画KANO公開

 2014年2月台湾公開当時。台北市内(西門町)にて。

【映画】台湾の甲子園出場校の物語「KANO」日本公開決定!

今年2月台湾で公開され大ヒット、日本統治時代、台湾代表として甲子園に出場した高校野球部の実話を元に描かれた台湾映画「KANO」が、2015年1月24日から日本でも公開されることになりました。

タイトルの「KANO」とは、嘉義農林学校の略称である嘉農(日本読みで「かのう」)のこと(現在は国立嘉義大学)。
当時、台湾代表の常連校と言えば、日本人のみで構成された台北商業野球部。
一方、嘉農野球部は、日本人、台湾人(台湾生まれの漢民族)、台湾の先住民族で構成され、いたって、のんびりムード。その嘉農に赴任してきた近藤兵太郎が監督になり、猛特訓。やがて甲子園進出を目指すようになります。
守備に長けた日本人、打撃に長けた台湾人、足の速い先住民族の高砂族がうまくかみ合い、1931年、台湾予選大会で台北商業も破り優勝。甲子園出場を果たします。一球たりとも諦めないプレイは観衆の心をつかみ、地元嘉義だけではなく、日本中から声援を受けながら、ついに決勝へ。

野球部監督・近藤兵太郎役に永瀬正敏、また烏山頭水庫(ダム)を建設し、嘉義地域の農業に貢献した水利技術者・八田與一役として大沢たかお他、日本人俳優も演じており、セリフの大半は日本語なんだとか。

台湾では、5月まで公開を延長、9月からアンコール公開されることも決まっているそうです。

映画「KANO -1931海の向こうの甲子園」日本公式サイト http://kano1931.com/

2014年7月22日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : nikomaru

【映画】自転車で台湾を巡る映画「南風」 ~7/12より公開

台湾各地を巡るサイクリング映画「南風」 主人公らが自転車で台湾を巡っていく中で人生を見つめ直していくストーリー。

 ファッション雑誌の編集者である女性が、仕事と恋愛に挫折感を抱きながら取材に訪れた台湾で、ひょんなことから出会った少女と共に、台北から九份、基隆、淡水、台中、鹿港などを経ながら、日月潭まで、サイクリングしながら巡っていきます。
 はじめはぎくしゃしくしていた二人も、次第に心を通わせ、また旅をしながら新たな出会い、また各地の風景によって、心癒され、人生を見つめ直していきます。
  500kmに渡って台湾ロケを敢行。映像も綺麗で、映画の中で台湾の旅らしい旅が楽しめます(^^)

  
 シネマート新宿などで7/12(土)からロードショー。
 くわしくは、映画「南風」公式ホームページ(www.nanpu-taiwan.com)をご覧ください。

●公式ホームページより

 「風間藍子 26歳。恋人にふられたばかりの彼女は、ファッション誌の編集者として活躍していたが、希望ではない企画ページの担当に異動となり、取材のために台北にやって来た。藍子は自転車を借りるために立ち寄った店で、16歳の少女・トントンと出会う。

  モデルになることを夢見ているトントンは、オーディション会場に行くために年齢を偽って、藍子のガイドとして自転車の旅に同行することになる。お互いに反発し、上手くかみ合わない藍子とトントン。旅の途中で、台湾人のユウや日本人サイクリストのゴウと出会い、最終目的地の日月譚(リーユエタン)に向けて、彼女達の人生を変える旅が始まる――。 」

 

2014年7月14日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : nikomaru